分岐点
LIALL GKアカデミーの鈴木嵐大です!
夏休みも終わりに差し掛かり、進学をする学年の選手は進路を考え選択する時期になってきました。セレクションや練習会に参加する選手も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、私が経験した「セレクション・練習会」をテーマに、ブログを書かせていただきます!
私は小学4年生の時に初めてGKのセレクションを受けました。
「プロサッカー選手になりたい」という夢を叶えるためにも、地元のプロサッカーチームである川崎フロンターレの下部組織に入りたかったからです。「何がなんでも受かる」という誰にも譲れない強い気持ちは自分の中で持っていました。
1次セレクションはフィールドプレイヤーとは別にGKの選手のみで行われました。周りには約50名のGKがいました。
所属チームのユニフォームを着ている子がほとんどだったので、黄色のユニフォームの選手や灰色のユニフォームの選手が多かった記憶があります。
私がセレクションを受ける際に意識したことは「服装」です。
父からのアドバイスもあり、人とは違う色合いの目立つ格好で挑みました。上は真っ赤のピステ、ズボンは黒色、靴下は黄色、シューズは水色でした。
セレクションや練習会では、他の選手と一緒ではなく、違いを見せなければいけません。
「この子何か違うな」そう思わせることが大切です。
服装といった些細な部分から他の選手との違いを作っていくことが大切だと思います。
また、会場にいるチーム関係者の方々などには全員に挨拶をしに行きました。
セレクションの開始前には、「名前なんて言うの?」とか「よろしくね」といった挨拶を一緒にセレクションを受ける選手たちにしていました。
私はよく試合前などに緊張するタイプでした。セレクションの日も始まるまでは緊張していました。
しかし、大きい声で一言発すれば緊張しなくなるということを自覚していたので、コーチがセレクションが始める挨拶をした際に大きいな声で「よろしくお願いします!」と声を発しました。
その後、私は緊張せずにセレクションをスタートできました。
緊張を和らげる方法は人それぞれ違うと思います。
私みたいに声を発することで和らぐ人もいれば、ジャンプをすることで和らげたり、深呼吸をしたりなど色々方法があると思います。
自分に合った緊張を良い緊張感に変える方法を探してみてください!
セレクションが始まり、ものすごく集中して望めていました。
「ファーストプレーに拘れ」※ファーストプレーとはその日の最初のプレーのこと
これも父からのアドバイスで言われていました。とにかく集中して拘りを持っていたので、ファーストプレーで良いプレーができました
その時に「俺が1番ゴールを守れる」「どんなシュートでも全部止められる」といった気持ちになりました。
この日をきっかけにファーストプレーは自分の1日のプレーを決める大事な瞬間という認識になりました。
もちろん、ファーストプレーが上手くいかなかったらその日のプレーが全部ダメになると言っているわけではありません。次のプレーで良いプレーができるかもしれないし、最後のプレーで良いプレーができるかもしれない。
ただ、セレクションや練習会ではその日のプレーしか見てもらえません。どれだけ時間内に自分をアピールできるかが重要になってきます。
一つひとつのプレーに拘りと強い気持ちを持ちましょう。
そして私の場合、ファーストプレーが良かったからこそ、気持ち的にものれましたし、いわゆる「ゾーン」の状態で長い間プレーできました。みんなもファーストプレーに拘ってみてください!
2次セレクションからはフィールドプレイヤーの選手も合同で行いました。
最初から試合形式だったので、とにかく同じチームになった仲間の名前を覚えました。3次セレクションでも同様で試合形式でした。
私の場合は、セレクションや練習会では顔で名前を覚えるというより、その人の特徴で名前を当てはめて覚えていました。
髪型や服装、靴の色、背番号、背丈などです。
そうするとすんなりと覚えられることが出来ました。
それでも覚えられない選手がいた場合は、「名前なんて言うの?」と同じ選手に何度も聞きました。1人でゴールを守るのではなく、チームでゴールを守るためです。
名前を知っているのと知らないのとでは、コーチングの質も変わってきます。
「寄せろ」だけでは誰が?となりますよね。
「○○寄せろ」名前を組み入れるだけで具体性が出ます。
名前を言われた選手は「俺か!」となり、寄せてくれます。
あとは声のボリュームにも拘りました。
ボールが自身のゴール前にある時は、チームとしてはより危機的な状況です。
そのため自分が出せる1番大きい声でコーチングを行います。
逆にボールが相手陣地にある場合や、自チームボールのコーナーキックの時。後ろのリスク管理を行う際の声のボリュームは1・2段階下げます。口調も和らげます。
1番大きい声でずっとコーチングをしていると味方選手も「なんだようるさいな」や「今マイボールなのにそんなに緊迫した感じで言うの?」と感じると思います。
ボールがある場所などに応じて、緊急性がある・ないで声のボリュームやトーンを変えましょう。
しかし、ボリュームを下げ過ぎて味方選手に伝わっていなければ意味がないのでうまく調整してみてください!
コーチングをするためには、この選手フリーだなとか、この選手にボールが渡ったら危ない、次、何が起こりそうと試合を後ろから全体的に観て考えるため、より試合に関われます。ボールだけ追って観るのではなく、ボールがない逆サイドまで相手がボールをさわれないときに観れると良いですね!
そんなこともあって、とにかく声を出し続けて試合に関わり続けて臨んだ二次セレクションでした。
あまりシュートを打たれた記憶がないので、「やばい全然セービングしていない」と内心思っていました。しかし、今思えばシュートを打たせずに、ゴールを守ることが出来ていたので良かったと思います。
4次セレクションでは、川崎フロンターレの下部組織の選手たちも含めて試合形式で行われました。
この時も自分からどんどん話しかけに行きました。また、ホームページには下部組織の選手の顔と名前が紹介されているのでそれを見て先に名前を覚えました。どの選手も見たことがないぐらい上手くて自分自身サッカーを楽しんでいた記憶があります。
「このチームでこの選手たちと一緒にプレーしたい。」という気持ちがより強くなり、
そのためにも「絶対止めてやる」という気持ちを強く持ちプレーできていました。
その結果、セレクションに合格することが出来たと思います。
現代サッカーでは、GKの足元の技術も大切です。
「シュートを止める」だけではなく、試合の中で攻守において関わりを持ち続けられるようにしましょう!
セレクション当日プレーするのはみんなです!
今まで自分が練習してきたこと、経験してきたことを信じて、自信を持って思いっきりプレーしてきてください!
応援しています!頑張ってください!!