キャッチングの極意①
こんにちは、LIALL GK アカデミーの中島健人です。
僕らゴールキーパーにとって、シュートが飛んできたら一番はボールを1回でキャッチできることが安心で安全だと思います。
当然、1回で掴めばリバウンドの心配はありませんし、キャッチしたということは攻撃にもすぐに切り替えることができます。
キャッチをするというのは、いいことばかりですね。
しかし、そう簡単にキャッチできないよ。と思っている人もいるかと思います。
ですので、今回はキャッチングの極意を、数回に分けて書いていければと思います。
スクールでも何度も伝えていることかもしれませんが、確認と思って読んでみてください。
それでは、いきましょう。
1回で掴むキャッチングには、ポイントがあります。
今回はその1つを考えていきます。
1つは、正しい手の形・置き方です。
ボールの後方から横にかけて、向かって自分に近いところ全体を包み込むように手を置きましょう。
ボール全体を掴むには、手のひらがしっかりボールに接していることと、指先に力を入れないといけません。
指を少し曲げて、ボールの形にピッタリはまるように手の形を作ります。
ここでもう一つ重要なことは「ボールをお母さんのように扱うこと」です。
つまり、愛情を持って優しくボールを扱うのです。
まさか、あなたはお母さんのことを叩いたりしないですよね?
それと同じで、ボールも優しく包み込んであげてください。
この時に、特に親指・人差し指・手の平にかけての部分がボールを一発でキャッチするために大切であることを理解できるといいですね。
ボールをキャッチにいってもこぼしてしまう、その多くの選手は手のひらがボールから離れてしまっていることが原因と言えます。
極端に言えば、指だけでキャッチしているような状態です。
手の平とボールの間に空間ができているというのは手全体でボールを包んでいないことになります。
正しい形でキャッチにいけている時は、自然に手の甲が少し外側に開く形になります。
この時に、ボールを両手で挟むように動かしてしまうと、ボールはこぼれてしまいます。
また、これをしてしまうと顔の正面にシュートがきた際にシュートパワーに負けて手の平が広がりボールをこぼすことにつながってしまいます。顔にボールが当たる原因も、これにあたります。
ですから、必ずボールの後方に手を置き、指に力を入れることが大切なのです。
親指・人差し指が大切と言いましたが、より安全にキャッチするために忘れてはいけないのが小指です。
小指に力を入れることで、ボールの後方から前方にかけて余すことなく全体に力が行き届きます。
手の平全体でボールを感じさせるためには、小指にもしっかり力を入れ、ボールをホールドすることが必要です。
ここまで確認すると、実はボールは自分が思っているよりも小さいことに気がつきます。
あとは、ボールの真後ろに両手を添え、キャッチの瞬間には指を動かさないことです。
手を上げすぎたり、手を置く位置が誤っていたりすると、手の力が正しくボールに伝わらないためキャッチできずにファンブルしてしまう可能性が高まります。
あくまで正しく手を置いてそこにボールが「入ってくる」というイメージで、ボールがくるのを待っているという感覚でいいのです。
ボールをよく観て、手を置くことが重要です。
今回はここまでになりますが、いかがでしたでしょうか。
このポイントというものは頭では理解しやすいものだと思います。
あとは身体に染み込ませるために、意識して練習することが大切です!
どんなボールも1回でキャッチできるGKを目指してください!
11月にはキャッチに特化したイベントがありますので、こちらもチェックしてみてください。
それでは、また来週。