キャッチングの極意②
こんにちは、
LIALL GK アカデミーの中島健人です。
前回のブログでは、
ゴールキーパーにとって、とても大切であるキャッチングについてのお話をしましたが、今回はその続編です。
まだPart①を読んでいない方がいたら、そちらを先に読んでいただくことをお勧めします。
さて、前回はキャッチの時の手の形・手の置き方が大切なポイントだと書きました。
ボール全体を包み込むように、指にもしっかりと力を入れてボールを掴む。
ブログを読んだあと、意識して練習してみましたか?
1回で掴む感覚を知ることだけでも体験してくれていたら、嬉しいものです。
では、今回も続きといきましょう。
前回の手の形・手の置き方というものは、基本姿勢の段階から始まっています。
シュートを打たれる前にはしっかりと構え、準備をしますが、その時に正しい手の置き方を作った状態でないと、当然キャッチの時に正しい形にするのは難しいものです。
ですから、構えた姿勢(基本姿勢)の手の位置(腰の高さくらいがいい)を意識した状態の中で、ボールに対して最初の形のまま手を出すことをやってみましょう。
この時に、構えた時の手の位置から、身体の後ろに腕を降り上げてからキャッチしにいったり、両手を広げてボールを掴みにいったりしてはいけません。
正しい手の置き方のままでボールの軌道上に手をあげ、ボールがそこに「入ってくる」イメージです。
ボールを掴みにいってしまうと、どうしてもボールの勢いと重なって手は反動を受け、余計にボールをキャッチしにくくなってしまいます。
また、腕を振ってしまう良くない点は、ボールの軌道上に手を置くまでに時間がかかることが理由の一つです。
せっかくの正しい手の形を作れていたとしても、ボールの後方にそもそも手を置けない可能性が高まるためミスが起きやすくなってしまいます。
ハイボールの対応も同じで両腕を身体の後ろに振り上げてはいけません。
先に軌道上に手を出して空中で「待っている」イメージです。
腕を振るということは、手を出すスピードは今まで言われていたタイミングよりもはるかに早く出さないと間に合いませんから、とても無駄な動作になってしまうことがわかると思います。
ここで、手を出すスピードについて出てきました。
シュートに対してもそうですが、可能な限り早くボールの軌道上に手を置くことが重要です。
早めに手を出して待っておく状態にボールが入ってくるイメージというのは前回も今回も言っています。
キャッチミスをするほとんどの選手はボールが身体の近くにきてからキャッチにいっていることが多い印象があります。
それでは遅すぎるのです。
ギリギリに手を出すと手の形も置く位置も修正が難しくなり、焦って手を出すことになってしまうのでキャッチミスにつながります。
練習する際は手を軌道上に置いてから心の中で2秒数えられるくらいの余裕があるといいかもしれません。
何度も言いますが、こぼさないために重要なのはボールの大きさに手の形を作り、ボールに対して手を出して待っていることです。
ボールをキャッチできたら、あとは安全にそのボールを抑えるためにきちんと勢いを吸収(ボールを顔の前から胸元に吸収)する必要があります。
サッカー中に飛んでくるボールは優しいボールだけではありません。
強いシュートも飛んできますよね。
その時に大切になるのはボールの勢いを軽減することです。
手の形・置き方の次に、その形にボールがスッと入ってきてキャッチすることができたら、ボールの勢いを力で抑えるのではなく、肘を使って吸収することが大切になります。
ですので、吸収動作はキャッチしたら必ず行う必要があることを忘れずに。
今回はここまでになりますが、いかがでしたでしょうか。
何気ないキャッチだけでも、こんなにも意識することがあるのです。
キャッチはボールを受けた分だけ上手になるものです!
どんなボールも1回でキャッチできるGKになるために、1日1日練習してみましょう!
今週の11/5(土)には鹿沼市でキャッチに特化したイベントがありますので、こちらもチェックしてみてください。