日々新
こんばんは!嵐大コーチです!
この前、テレビをつけた時に、偶然茶道の番組を目にしました。
普段なら通り過ぎるところですが、その日はなぜかチャンネルを変えずにそのまま見入ってしまいました。
画面に映っていたのは、静かにお茶を点てる所作。
ひとつひとつの動きに無駄がなくて、姿勢良く整った空気が流れていました。
そこで紹介されていた道具のひとつに、
「日々新」 という名前が付けられていて、
「毎日を新しい心で迎える」
「同じことを繰り返していても、心を新たにする」
そんな意味が込められていると説明されていました。
そしてもうひとつ、先生が話されていた言葉。
「一生に一度のつもりでお茶をいれなさい。」
これがすごく美しいなと思いました。
今日のお客さん、今日の席、今日の空気は、
二度と同じようには訪れない。
だからこそ、心を込めて丁寧におもてなしをするのだそうです。
掛け軸や花にも意味があって、
茶碗ひとつ見ても「これは〇〇の△△ですね」と言える知識があって、道具や所作すべてに理由と想いがある。
その世界観に触れながら、
「これはサッカーも同じだな」と感じました。
練習でも、試合でも、子どもたちと向き合う一瞬一瞬は、本当にその日だけのものです。
昨日と同じ練習であったとしても、子どもたちの表情は違うし、動きも違います。
同じ説明をしても、受け取り方やタイミングが違うこともあります。
だからこそ、毎回が「一生に一度」だと思うくらい、
丁寧に向き合うことが大切なんだと改めて感じました。
そして、
「日々新」のように、
毎日を新しい心で迎えられたら、
子どもたちの成長も、自分の指導も、
もっと明るく前を向いていける気がします。
茶道の番組を見て、
まさかサッカーが浮かぶとは思いませんでしたが、
こうやって全く違う世界から学べることってたくさんあるんだなと改めて感じて嬉しくなりました。
茶道で感じたこの気持ちと考えを大切にして、子どもたちと向き合っていきたいと思います。